筆
(その1)

「弘法筆を選ばず」といいますが、実は弘法大師はとても筆に気を使ったそうです。
画や書を楽しむ者にとって、筆はとても大切です。
しかし実際に筆を選ぶとなると、なかなか判り辛いもので、
今まで色々と試してきましたが、なかなか見つからず、やっと自分の好みの筆に出会いました。
今ではほとんどの作品に、この筆を使っています。
「臥遊」の皆さんの多くもこの筆1本で作品を仕上げています。
この筆は、奈良の「花月堂」製で、筆の腰を筆先に置き、
側筆も力強く表現できるよう私の好みに作っていただいています。
墨の付ける量により、柔らかな線も、細くて鋭い線も描けます。
ただ消耗が激しいのは、私の筆に対する愛情が足りないのが原因かも知れません。
確かイタチの毛に馬、ムササビ、テンの毛も使われていると聞いています。
筆軸には、使用者の名前に「愛用」と入れていただいています。
私の場合は「松知菴愛用」と。世界に1本しかない、マイ筆。
絶対に手放すことのできないこだわりの1品です。
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