文房飾り
(その1)





「明窓浄几」

〜明るい窓と清らかな机〜

障子を通して柔らかな日差しが机上を暖める。

めっきり寒くなった晩秋の昼下がり。

礼も言わずに、そのままにしていた友へ手紙をかくことにする。

机上瓶 美男蔓


違い棚には瓢と清朝中頃の酒温器。

愛蔵の古谷石を南山に見立てて、陶淵明気取り。

楡欅の小品盆栽も、うっすら色づき始めた。


友を待ちつつ殺風景な座敷に文房具を添える。

別に何を書いてくれてもよい。書きたくなければ、書かなくて良い。

しかし友を招くに、文房具無しでは失礼である。


「文房清玩」

〜休日の昼下がり、机上の愛用品を愛でつつ〜

気分の良い日には、部屋を開け放し、庭を楽しむ。

縁に腰掛て読書も良いが、今日は故人の画帳をめくりながら筆を持つ気分。

机上瓶には茶の花。今年は忙しく、庭の茶の木は伸び放題。

おかげで、十二分に花を楽しめる。文房にふさわしい品のある香が心地よい。


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