・茶席のしつらえ・

普段は山居で友を迎えるのですが、
時には他の場所で、茶を呈することがあります。

場所は黄檗山萬福寺、西方丈。

「月見の夕べ」煎茶会での1日です。

しつらえは前日にほとんど終わっています。

朝早く、菓子が届けられます。

この日1日だけの菓子です。

京都の老舗「柏屋光貞」御製。

しつらえのテーマにあわせ、亭主と菓子匠が綿密な打ち合わせの下、出来上がった菓子です。

季節は秋、月明かりに照らされた古松の足元にはススキが。

待合では、揮毫の用意が整っています。

茶席が始まるまでの間、訪れた客が、思い思いに描き記します。

「会記」とは、亭主がお迎えする皆さんに、
しつらえを分かりやすくするために、書き記したものです。



今回は盆栽がテーマです。盆栽も文人趣味の一つです。

茶と盆栽。緩やかな空気が漂います。

席中、いたるところに盆栽が配されています。

客は、座敷にいながら、まるで秋の野原で茶を頂くような気分になります。



1日で約500人もの来客がありました。

お迎えする者全員が気持ちを一つにしなければ、無事終えることが出来ません。

たとえ1人でも、500人でもお迎えする気持ちは同じです。

茶を介して出会う。語り合う。交わる。文人茶の楽しみです。

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