・焙じ茶・

江戸時代初期頃までは、まだ製茶の技術があまり良くなく、
茶葉を軽く焙じて、煮出していました。
上質の煎茶は江戸中期に、玉露は江戸末期まで待たなくてはいけません。
過去に多くの詩人たちが茶の香を詠っていますが、
もしやすると、今の焙じ茶のような香を詠っているのかもしれません。



まだ寒い早春の朝。焙じ茶を淹れます。



奉書に煎茶の葉を包み、炭火でゆっくり焙じます。



香ばしい香が漂い始める頃が目安です。



奉書の包みの片方を開け、急須に直接入れます。



焙じるまで炭火で沸かしていた湯を急須に入れます。



急須の蓋をして、ゆっくり急須を揺り、1分半ほど置いてから、茶碗に注ぎます。
もちろん茶碗は湯で温めておきます。



部屋中にとても良い香が満ち、豊かな気分にさせてくれます。
一般に市販されている焙じ茶は、2番摘み茶、3番摘み茶で、
番茶と呼ばれている茶葉が原料です。

1番摘みの煎茶を焙じ茶で頂くことは、少し贅沢かもしれません。
この場合、あまり焙じ過ぎないように気をつけてください。
今までに味わったことの無い品のある香を楽しめます。

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