・賞梅花・


 賞梅花

 寒風無尽鴨波交  寒風尽きること無く 鴨波に交じる

 斜影染林映露茅  斜影は林を染め 茅の露に映る

 玉骨清香唯独放  玉骨(梅)の清香 唯独り放つ

 先開早落不知嘲  先開早落 知らずを嘲る
 
 
下平声肴韻正格平起


 冬の夜明けは、寒風尽きることなく、庭の池で泳ぐ鴨の波と、

 風の波とが交わっています。

 朝日に染まった林が 枯れた茅の先の露に映っています。

 しかしこんなに寒いのに、梅はもう開き、清らかな香をただ独り放ってます。

 自然の道理では、先に開いたものは、早く花が落ちるものです。

 そんなに慌てなくても、と思うとつい鼻で笑ってしまいます。

 人間も同じかも知れません。慌てなくても・・・・


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