・夕照の彩り・

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日の光は傾くにつれ、黄色味を帯びてきます。
この緩やかな日差しは、彩を増した秋の里山の木々をより一層鮮やかにします。

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桜の木もずいぶん葉を落とし、枝先に残った色づいた葉が夕日に照らされ輝いています。
桜の紅葉は里山の色。どこか暖かい村の語らいの色です。

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枝から根元へ目を移すとこんな鮮やかな緋色の葉を見つけました。
二股に分かれた太い幹の間に、落ちていくのを嫌がってか、
緩やかな夕日に照らされ、踏ん張っていました。自己主張の強い奴もいるものです。

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今度は夕日を背に山を見上げました。
目の前には大きなむかごを付けてぶら下がっている、自然薯の葉がありました。
他の蔓たちは、まだ辛うじて緑を保っていますが、
柔らかで薄い自然薯の葉は、寒さに耐えれず、もうこんな刈安で染めたような色です。
今の間に、この蔓の根元に目印を付けておくことにしましょう。
冬の自然薯堀のために。

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まだ緑濃いクヌギ林の端に、すっかり色付いた南京櫨と漆を見つけました。
足元には葛の葉がまだ元気に日の光を集めているというのに、もう冬支度です。
しかしずいぶん西に傾いた夕日は、さまざまな彩を容赦なくすべて茜色に染めています。

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日も西に沈み、空は一気に縹(はなだ)色に移ります。
それと合わす様に、南京櫨も紅色から深緋色に深みを増します。

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急に肌寒くなってきました。
あと1分だけ。山際の松林のシルエットを眺めます。
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