四季の草花 臥遊

「藤?」



「藤?」一瞬そう思う時があります。
藤は垂れて咲くもの。
この花は上を向いて咲いています。
もう少し離れて見てみます。



桐の木です。

山居の門の前に、大きな桐の木が2本自生しています。
藤の花が終わり、続いて咲き始めます。

黄土色をしたビロードのような手触りの蕾から、
とても良い香りのする、鮮やかな藤色(桐色?)をした、
大きな花を咲かせます。

木の下へ行ってみましょう。



花房の下から先へ、順々に咲き、
筒状の花弁も下から順に落ちます。

傍にこんな物が落ちていました。



桐の実です。
中に、ゴマよりも小さな種が無数に入っています。

この形、巫女鈴のような形をしていると思いませんか。
きっと、桐の実(鞘)をかたどっているのでしょう。
本当はどうなのか知りませんが・・・・・

日本では、桐の木は鳳凰の止まる木とされ
(発祥の地中国では※梧桐ですが)
神聖な木なのです。

そのため昔は天皇家の家紋としても使われ、
皆さんご存知の「五三の桐」や「五七の桐」は、いまでもよく見かけます。



中央の花が5つ、両脇が3つだから「五三の桐」です。

※梧桐については「四季の草花 秋」に「梧桐」の項があります。

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