・梨の花・
今年は桜が遅く、梨の花が咲き始めました。
純白で可憐な梨の花。私の大好きな花の一つです。


白楽天の長恨歌、七言120行の長編の詩の一説です。
玉容寂寞涙闌干、梨花一枝春帯雨。
(玉容寂寞として涙闌干 梨花一枝春雨を帯ぶ)
太真のその美しい顔はいかにも寂しげで、涙のはらはらと流れるさまはまさしく、
一枝の梨の花の上に、春の細かい雨がはらはらと降り懸かってぬれているかのようであった。
溺愛していた楊貴妃を失った玄宗皇帝は、使いのものに仙境へ楊貴妃を探しに行かせました。
そこで出会った楊貴妃とそっくりの太真という仙女を白楽天は梨の花に例えたのです。


庭の古木の梨の花です。
春雨に濡れた蕾を見ると、毎年のことながら、「梨花一枝春帯雨」と口ずさんでしまいます。
清純な美しさを語るには、雨を帯びる梨の花を凌ぐものはありません。
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