四季の草花 臥遊
夏
「羽化登仙」
(うかとせん)

蝉は、中国では古代から生まれ変わりの象徴として、
また羽が生えて仙人になると例えられ、
吉祥の文様として青銅器などにも多く鋳込まれています。
時には玉で作られた蝉を死者の口内に入れて再生を祈り、葬られることもありました。
また、中国を代表する宋代の詩人蘇東坡は「前赤壁賦」で、
「・・・飄飄乎如遺世独立、羽化而登仙・・・」
(飄飄乎として世を遺れ独立し、羽化して登仙するが如し)
と、親友と過ごす夜の舟遊びで感じた自然との一体感を
「羽化而登仙」の語で表しています。
庭の片隅で発見しました。静かに「羽化登仙」中です。
5年もの間土の中でけっして美しいとはいえない姿でじっとしていた蝉の幼虫。
やがて背が割れ、真っ白な体を現し、一夜にして羽化し、飛び立つのです。
神秘的です。
古の人々が「登仙」と表現するのも頷けます。
・・・蝉の顔が仙人の顔に見えてきました。
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