・季節はずれの牡丹・
冬に咲く牡丹を寒牡丹と呼び、菰に覆われた鮮やかな花は殺風景な冬景色に彩を添えます。
先日友人から牡丹の鉢が届けられました。
ちょうど来客が続く毎日だったので、早速鉢のまま飾ることにしました。

中国では牡丹を「花中の王」と呼び、唐代より多くの人々に愛され続けています。
また北宋の周敦頤(しゅうとんい、1017〜73)は「愛蓮説」に
「牡丹花之富貴者也」(牡丹は花の中の富貴なる象徴である)と記し
以後牡丹は富貴花と呼ばれるようになりました。

確かにどこの誰よりも華やかです。

中国や日本では昔から、今年一年富貴になるようにと、牡丹の画を新年に飾る習慣があります。
また新年にかかわらず、身の周りのさまざまな品々に牡丹の図案が描かれているのも同じような意味です。

緩やかな光のシルエットに、微妙な色の変化を重ね合わせています。
離れて見る牡丹、強い日差しに映える牡丹、冬の緩やかな日差しに浮き上がる牡丹。
ただただ華やかなだけではなく、繊細で、力強く、可憐で・・・・
「富貴」とは縁のない茅居ですが、ひと時の心の富貴だけは楽しませていただいています。
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