・蝋梅・

風の無い雪の夜は静かです。

全ての音をも包み込み降り積もります。

遠くから聞こえる鹿の声にも残響は無く
雪がかなり深く積もっていることを教えてくれます。
夜明けごろには雪は止んでいました。

白み始めた東の空が、無彩色の世界に僅かな色彩を蘇らし始めます。
庭の片隅から、雪に覆われている蝋梅の華やかで楽しそうな声が聞こえました。

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