「旅先からの便り」
臥遊の仲間から、旅先で出会った少し面白い写真を頂きました。

マレーシアのクアラルンプールのチャイナタウンにある中国寺院の扉です。
まずは南国ゆえの派手さに驚きですが、
さて、何が描かれているのでしょう。
最初に芭蕉が目に付きます。
また、上のガラスには蝶らしきステンドグラスがあります。
もう少しアップにしてみます。

芭蕉に寄り添うように竹があります。
足元には霊芝がにょろにょろと生えています。
細い葉が多くあります。
形は春蘭のようですが、花が無いのでわかりません。
あと一つ、これが問題です。
小菊のような花ですが、葉は違いますね。
軸は牡丹のようです。
さて、中国でこのような取り合わせに出会うことは無いと思いますが、
さすが南国ですね。
芭蕉がメインとは。
霊芝と竹で「不老平安」です。
これに牡丹が加わると「不老平安富貴」になります。
芭蕉は・・・・あまり吉祥図案には登場しませんね。
文人画では、温暖な江南地方をイメージするのに、芭蕉を描くことは度々ありますが。
あと、蝶という字は、70歳を意味する「☆(=老の字の下に至)」という字と同じ発音をするので、
蝶という字は長寿を意味します。
ということは、
扉の絵に蝶を加えると、
「不老長寿平安富貴」ということになります。
わざわざ名前をつけて呼ぶ必要はありませんが、
とにかくめでたいということです。
こんな扉1枚でも、文人趣味的視線で見ると、
とても楽しむことができるのです。
この扉に注目した臥遊の仲間は、既に文人趣味的視線の保持者です。
楽しい写真を送っていただき、ありがとうございます!
また、送ってくださいね。
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